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住宅購入に関するよくある質問

Q7:現在45歳ですが、80歳完済のローンを組んでも大丈夫でしょうか?周りに相談すると、多くの人が75歳や80歳までのローンを組んでいますが、実際には定年退職後の支払い期間はどうなるのですか?

A.繰り上げ返済を上手に利用し、年金を利用しながらでも支払いが可能な金額まで月々の支払額を引き下げましょう。

住宅ローンは概ね75~80才を最終返済年齢と設定している金融機関が殆どです。しかし、実際は80才まで住宅ローンを支払い続ける事は現実的ではありません。

理想的なのは定年退職を迎える60才までに住宅ローンを完済する事ですが、実際は定年後も住宅ローンを払っている方が多数いらっしゃるのも現実です。

年金収入から住宅ローンを返済するのもひとつの方法ですが、日本の年金制度は基礎年金・厚生年金・共済年金・企業年金など様々な年金があり、サラリーマ ン、公務員、自営業者でそれぞれ何年勤めたか等によって個々人の支給額が大きく異なります。よって、年金を利用して住宅ローンを引き続き同水準で返済が可 能な方はごく一部の方に限られてしまいます。

このような事態を回避する策としては、「繰り上げ返済」を上手に利用する方法が考えられます。 繰り上げ返済は「期間を縮める繰り上げ返済」だけでなく、「月々の支払額を軽減する繰り上げ返済」があり、定年までに完済できない場合は、後者の繰り上げ返済を有効的に活用します。 計画的な繰り上げ返済を元に月々払いを軽減し、年金を利用しながらでも支払いが可能な金額まで月々払いを引き下げ、収入と支出のバランスを保ちます。

ただし、気を付けなければならない事は、マンションを所有している方の「修繕費・管理費・駐車場代」の費用です。これらは住宅ローンを完済 しても、マンションを所有している限り永続的に必要となる経費で、月々支払いは概ね約3~5万円となるケースが殆どです。もし、相談者様が年金のみで「住 宅ローン」と「修繕費・管理費・駐車場代」の支払いを予定しているのであれば相当のリスクが伴いますので、専門家のアドバイスが必要です。

定年退職後の住宅ローン返済