実録!マンガでわかる!
住宅購入お金の失敗例10
ケース1:頭金を貯めてる間に結局アパートの家賃がかかってしまった!
【狛江市M様のケース】
M様が最初にお住まい探しを始められたのは、ちょうど5年前。
当時、結婚式などで貯金を使ってしまい、お住まい探しにあてる頭金が殆ど手元になかったそうです。諸経費にあたる250万円はなんとか用意ができる状態でしたが、当時、M様のご両親が、
「家を買うには物件価格の2割は頭金を入れないと金利が高くなったり、そもそも借入できないわよ!」
とのアドバイスもあり、お住まい探しをいったん中断し、二人で頭金を貯めることを決意。共働きだったこともあり月々10万円、5年間かけて約600万円貯め、諸経費分と合わせて850万円の自己資金をご用意されて弊社へお越し頂きました。
その際、ローンのご相談をさせていただく中で、お二人のお勤め先が、上場企業であることが分かりました。実は住宅ローン金利については、M様の親御様が仰るとおり、ご用意頂く自己資金の金額によってローン金利が高くなってしまうケースがありますが、金融機関によってはお勤め先の規模(公務員・上場の有無や資本金の額等)により、本体ローンとそれ以外の諸経費分(今回のケースだと250万円)もすべて同じ金利で貸出しができる金融機関が存在します。
M様については、お越しになられたその日に物件見学とあわせて金融機関での事前審査のお手続きをお願いしました。後日、事前審査の結果が出てきましたが、借入れ自体はもちろんOK、さらに「諸経費分をお借入れするとしても、同じ金利で貸出しが可能」との結果が。
その結果をお伝えするとM様から、
「と、いうことは頭金があってもなくても金利は変わらないということですか?」
「そうです。M様の場合は、金融機関としては仮に諸経費まで借入れたとしても、上場企業にお勤めされていて、借入れ金額もご年収に対して余裕がありますし、特に問題なく最高優遇金利で貸し出せる、とのことでした」
「じゃあ、この5年間頭金をためていた期間に払っていた家賃は丸々無駄ってこと・・?月々10万円払っていたから600万円・・・!!」
【FPから一言】
現在はM様の親御様の時代とは違い、頭金がなくても全額の住宅ローン融資が受けられるのは一般的です。家賃を払って生活されている方は、頭金を貯める期間にも賃料が発生するわけですから。全額ローンを利用して、家賃生活を一刻も早く終わらせ、毎月の支払いをご自身の資産形成に回せる形を作ることが重要です。