実録!マンガでわかる!
住宅購入お金の失敗例10
ケース4:注文住宅を建ててもらう工務店との中間金が借入できない
【川崎市E様のケース】
E様がお住まい探しを始められたのは約1年前。土地を購入し、知り合いの工務店での建築を検討していました。土地案件を10件程ご覧になられたところでご希望の土地が見つかり、ご契約の準備と合わせて住宅ローンの事前審査を行ったところ、唯一地元のA銀行で住宅ローンの内諾がおりました。
E様は個人事業主として仕事をされていたため、少々住宅ローンが通りづらく、もともと取引のあるA銀行でのみお借り入れが可能になった、との事でした。
しかし、ここで問題が発生。実は建物をお願いする予定の工務店は建築に際し、
「分割して建築費用を払う」
ということが契約条件になるとの事でした。
具体的には、建築費用のうち、着工金1割、中間金3割、最終残金6割での支払い方法となるため、着工金は自己資金で用意できても、中間金の用意が自力では難しい状況でした。そこで、事前審査が通った金融機関に中間金の融資を打診したところ、「中間金の融資は行っていない」との回答だったそうです。過去に中間金融資を行った後に建築会社が倒産をしてしまうことも少なからずあり、金融機関によっては提携を結んでいる大手ハウスメーカー以外は最終残金での一括融資しかおこなっておらず、中間金融資をしない金融機関も多数あります。
中間金融資ができないことが判明したE様は、土地からお探しになるのをやめ、新築建売住宅でのお探しを開始すべく弊社へお問い合わせをいただいたということでした。
【ご相談を受けたFPの対応とFPから一言】
ご来社いただき前述のお話を伺った際、やはり注文住宅で進めたいというご意向が強かったので、「弊社提携の工務店を利用するのはどうか」とのご提案をさせて頂きました。
弊社提携工務店は財務健全性を重視し、着工金のみで中間金等を必要とせず、完成までの建築費用をすべて負担できる工務店に限っています。今回E様からは「是非そちらで建築をしたい」とのご希望をいただき、以前ご購入を検討されていた土地も幸いまだ販売していたので、結局はその土地をお買いになり、念願の注文建築をお建て頂きました。
現在、金融機関によっては工務店との提携がなくても中間金の融資を行っていただける場合もあり、また弊社提携工務店のように、中間金不要の建築会社もございますので、注文住宅をお建て頂く場合、ご希望される工務店、利用される金融機関の選定によっては注文住宅の夢をあきらめずにすむ場合がありますので、まずはご相談ください。