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住宅購入とお金の本

特集45新型コロナで一戸建て住宅が注目されている理由

新型コロナウィルスの影響により、サラリーマンの働き方が急速に変わる中、特にリモートワークの広がりによって自宅での過ごし方についても変化の兆しがあります。この変化と住宅について、1級ファイナンシャルプランニング技能士(CFP)でFP住宅相談ネットワークの代表である黒須秀司がその事情を詳しく解説致します!

パース

新型コロナウィルスが住宅探しに与えた影響

 今年初頭に新型コロナウィルスの世界的大流行という事態に陥ったことで、不要不急の外出だけでなく、多くの企業で在宅でのリモートワークが急速に広がったことが挙げられようかと思います。私は、リモートワークそれ自体は、IT技術の進化によって、5~10年の間に現在のような状況が生まれてくるものと考えておりましたが、今回の新型コロナウィルスのパンデミックによって、結果としてそれが早まったと感じております。  このように在宅でのリモートワークが一般化したことによって、自宅における仕事量が圧倒的に増えました。ZOOMなどを利用した双方向でのグループビデオ会議や商談など、自宅を拠点にした仕事が増えたことによって、自宅のワーキング・スペースをどのように確保するかという問題が新たに生じた訳です。具体的には(ほほえましいとも言えますが)グループビデオ会議中にお子様の声や姿が映り込むことや、書斎的に使える作業スペースを確保することが問題となってきたのです。結果として、賃貸住宅はもとより、マンションでは専有面積の狭さから、書斎的に使える作業スペースを確保することはなかなか困難なことに気付かれた方が圧倒的に増えたと考えられます。そして、コロナ以前では、住宅購入に関して最寄り駅までの距離や通勤時間など、比較的利便性を重視されていた方々も、通勤時間の分散化やリモートワークが増えたことで、利便性を重視したマンションよりも、少し距離があっても郊外の延床面積の広い一戸建て住宅を購入し、その一室や一部を在宅ワークスペースとして活用しようという考え方がこの数か月で一気に広まってきたということが住宅販売の現場では顕著に起こっています。  建売り住宅業界においても、その流れをいち早く感じ取った業者は、2階建て住宅の上に固定階段付きのロフト・スペースを設け、そこを書斎スペースとして利用されることを提案したり、建売り価格の「フリープラン住宅」を得意とする業者は、お客様の希望を汲みいれて、書斎や書斎コーナーなどを間取りに反映したりと、在宅ワークを前提としたプランを提案する企業が続々と出てきているという現状です。

間取り 郊外の、延べ床面積が広い一戸建て住宅の一室や一部を「在宅ワークスペース」として活用

供給不足が発生しそうな状況!?

 前述までのマンションからの一戸建て住宅へのシフトは、現状のお話しです。少し振り返りますが、今年2月から6月にかけての業界はどうだったかと申しますと、街中からお客様が引け、4月から5月のゴーデン・ウィーク明けの緊急事態宣言中は今後どうなるかの見通しもつかない状況でした。そのため、一戸建ての大多数の売主業者は、用地の仕入れを一斉にストップしたのです。通常仕入れた不動産が商品化されるまで、半年~10か月程度かかるのですが、この間の仕入れがストップした訳ですから、今年の冬から来年初頭にかけての供給が不足する可能性があり、川崎・東京の一部地域においては、既にその予兆が出始めています。このような状況ですから、一戸建て住宅を購入するならば、この夏・秋が良い商品をお得に購入できるチャンスなのかも知れませんね。  FP住宅相談ネットワークでは、在宅ワークスペースを確保した物件や未公開のフリープラン住宅など豊富なラインナップでご紹介が可能です。  是非最寄りのグループ各社へお気軽にお問合せください。

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